このページは『放射線治療の総まとめ』として、放射線治療に関して基本的な部分から、最新の情報まで知っておくと役に立つ内容をまとめました。
それぞれの項目について、可能な範囲で見出しのみでも分かるように書いていますが、詳しい内容はリンクで飛べるようにしてあるので、より詳しく知りたい方は見てみてください。
放射線治療の基本事項
基本的な項目についてまとめてみました。
受診してから2日後~2週間程度が目安
・放射線治療の費用:
通常の治療であれば3割負担で15~30万程度、高精度治療で20万~30万程度
・放射線治療の期間:
最短で1日、短期で1週間、長いと2か月
副作用は照射範囲に起こる
オリゴ転移(=少数転移)であれば積極的に強い治療を行うほうが予後が改善される
喫煙・飲酒・食事・運動・睡眠について
・コロナ流行によって変わった放射線治療に関する様々なこと
放射線治療の副作用について
放射線治療では様々な副作用が出現する可能性があります。
急性期とは照射中~照射後数か月、慢性期は照射後数か月以降の期間を指します
・放射線宿酔とは:
宿酔は比較的初期に、どの部位の治療でも起こり、めまいや悪心、嘔吐などが主症状です
・放射線皮膚炎とは:
放射線皮膚炎は頭頚部癌や乳癌の治療で起こりやすく、最近の高精度照射では起こりにくいです
前立腺癌治療に伴う副作用の主体は排尿障害(頻尿・排尿困難・尿意切迫など)です
乳癌の放射線治療
ここからは放射線治療の対象となることの多い各疾患ごとの項目になります。
寡分割照射(16回照射)は急性期副作用が少なく、QOLも高い
寡分割照射は現時点で標準治療のひとつである
将来的には現在の寡分割照射(16回照射)よりも少ない回数での治療になるかも
心臓線量に気を付ける、できればDIBH(深吸気息止め)を使うのが望ましい
皮膚炎については通常のX線による治療よりも注意が必要
前立腺癌の放射線治療
前立腺癌に対する放射線治療における項目をまとめています。
手術や放射線治療、ホルモン治療、監視療法がある
前立腺癌の治療選択は難しく、治療効果には大きな差が無いことも多く、あとはライフスタイルや治療施設への通院可能かどうかなどで判断する必要がある
監視療法は自己判断で止めるのはダメ
前立腺癌治療でも寡分割照射が増えてきている
・直腸スペーサーについて:
高線量投与を行う場合は直腸スペーサーを使うと副作用を低減できる
・前立腺癌治療における1回照射は?:
前立腺癌への1回のみの照射は現時点では推奨されない
・放射線治療後のホルモン治療はいつまで?:
副作用が許容されるなら、できれば長く行ったほうが良い
小線源治療やサイバーナイフがある(海外のデータ)
・前立腺癌治療後の経過観察はいつまで:
治療後10年がひとつの目安
肺癌の放射線治療
転移の放射線治療
その他の放射線治療に関して
その他の話題
論文作成に関して(医師向け)
その他の情報に関して
以上、放射線治療を受ける方、および一部医師に向けて、すぐに役に立つであろう記事をまとめました。
このブログ内には他にもより先進的な研究なども紹介しています。
専門的な内容も多く、一般向けとは言えない記事もありますが、もし興味があればメニューやタグなどから飛んで読んでみてください。