放射線治療にともなう排尿障害①

2019年3月27日

放射線治療にともなう排尿障害についてです。

 

 

副作用の一般事項に書きましたが、放射線治療の副作用というのは基本的には放射線が照射された部位に応じて出てきます。このため、排尿障害がでるような治療というのは、膀胱や前立腺、尿道などに放射線が照射される状況ということになります。具体的には、膀胱癌や前立腺癌、子宮癌、卵巣癌、外陰部癌、直腸癌などがこれにあたります。特に膀胱癌や前立腺癌などは、まさに症状がでる臓器を治療対象としているため、排尿障害はほぼ必発の症状と言って良いでしょう。

 

これも以前の項で触れましたが、放射線治療の副作用には急性期のものと慢性期のものがあり、排尿障害についても同様です。

急性期の症状は治療中から出現し、治療後に時間経過とともに改善していくもので、具体的には頻尿や排尿困難感、排尿時痛、残尿感などがあります。

一方で、慢性期に出現する症状としては、尿道狭窄や尿閉、出血性膀胱炎などがあります。

 

放射線性皮膚炎は急性期の場合、治療が終了すれば比較的すみやかに症状が改善していくことが多いですが、放射線治療に伴う排尿障害は治療後にもある程度の期間持続することが多いです。それでも時間をかけながら徐々に症状は改善していきます。

 

また放射線治療の種類によっても症状の出方は異なります。

前立腺癌を例にとると、放射線治療の種類には一般的な体外照射のほかに、IMRTといった高精度照射や、小線源治療といった複数の治療選択肢があり、それぞれによって出現しやすい症状や時期は異なるため、どのような治療を受けるのか把握しておく必要があります。

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