放射線治療のセカンドオピニオンでの注意点

2019年3月27日

今回は放射線治療の際の、セカンドオピニオンについて書こうと思います。

 

最近では放射線治療に限らず、病気の治療の際にセカンドオピニオンを受けた方が良いということが、いろんなところで言われるようになってきました。

実際にセカンドオピニオンの外来を受診したという人もいるかもしれません。

セカンドオピニオンというのは、実際に治療を受ける予定の病院(あるいは科)とは違う病院(科)を受診して、現在の治療方針であったり、他の治療選択肢の適応等を相談することです。

これによって複数の専門医の意見を聞くことができますし、治療の選択肢も広げることができるため、有用な手段となります。

 

ただし、その際に注意すべき点がいくつかあります。

まずひとつ目は、セカンドオピニオン外来をすぐに受診できない可能性がある点です。

セカンドオピニオンの重要性が注目されるようになってきたのは最近のため、実際にセカンドオピニオン外来を行っている病院が限られる場合があります。また、外来の予約枠自体が少ない場合もあり、この結果、受診までに日数を要する可能性があります。放射線治療を受けられる方は、がん治療の場合が多いと考えられ、セカンドオピニオンだけで数週間程度、治療の開始が遅れてしまうことになります。

また、前回の記事にも書きましたが、放射線治療というのはその性質上、受診してすぐに治療を開始できるわけではなく、ある程度の準備期間が必要になります。仮にセカンドオピニオン先の病院で治療を受けることになった場合、もとの病院で治療を受けた際とくらべると、結果的には1か月程度治療開始が遅れるということも考えられます。どれぐらいの期間であれば大丈夫というのは、病気の状態によっても異なるため、なかなか具体的な期間を提示するのは難しいですが、セカンドオピニオン外来を受診する際には、ある程度の期間が必要になるというのは知っておいたほうが良いと思います。

 

そしてもう一点、上の期間の話と関連しますが、例えば粒子線治療のような先進医療についても興味があり、治療適応があるのか意見を聞きに行きたいという場面もあるかと思いますが、その際にも注意点があります。

もし仮に、セカンドオピニオン先の治療施設で治療を受けるという結果になった場合は、上に書いたように治療開始までの期間が遅れる可能性はありますが、逆に治療の適応が無い(あるいは必要性が低い)と言われた場合です。

その際には、もとの病院で引き続き治療を受けることになりますが、そこから改めてもとの病院で放射線治療の予定を立てると、さらに治療開始が遅れることになります。ですので、仮にセカンドオピニオン先で治療を受ける可能性があったとしても、あらかじめもとの病院でも仮の治療予定を立てたうえで(その予定は残してもらいながら)、セカンドオピニオンを行う方が良いです。そうすれば、もとの病院で治療を行うとなった場合にも時間のロスなく治療を開始することができます。

 

セカンドオピニオンは有用な手段ですが、そのデメリットも理解したうえで利用するのが良いと思います。

以上、今回は放射線治療においてセカンドオピニオンで受診する際の注意点について書いてみました。

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