放射線治療の費用:放射線治療っていくらかかるの?

2017年2月22日

放射線治療の費用について

まずは今回から数回にわけて、放射線治療の費用について書いていこうと思います。

この項目の主旨は「こうすれば費用が安く抑えられる」というものではありません。

一般的に、放射線治療では疾患や状態によって、だいたいの治療方針は決まっています。

このため、治療を受ける際にはどの程度の費用がかかるかは決まっていることが多いため、その費用を安くするというのは現実的ではありません。

この項目の主旨は放射線治療の際の費用をあらかじめ把握しておくことで、少しでも放射線治療にかかわる不安を減らすことができればということを目的にしています。

そして、今回はまず放射線治療の費用はどういった項目によって左右されるのかという、基本的な要素について書いていこうと思います。

 

単純な治療は安く、複雑な治療は高い

これは他の分野でも同様ですが、複雑な治療になるほど高額となります。どこまで高度な治療が行えるかは施設によっても異なるため、治療を受ける施設によって、費用が異なってくる要因となります。

 

治療の回数が多い(≒治療の期間が長い)ほうが費用は高くなる

放射線治療の費用項目の中には、治療1回ごとに加算されるものがあるため、治療の回数が多くなると必然的に費用は高くなります。

ただし、治療の回数は疾患や治療方針によって決まっているため、治療の回数を希望で変えるということは現実的にはありません。

 

治療の種類によって費用が決まっている場合がある

特殊な治療については、その種類ごとに費用が算定されているため、上に書いたような治療の回数などの影響を受けない場合があります。

たとえば粒子線治療の場合、約300万円であったり、定位放射線治療の場合、約65万円~であったりするような感じです(金額は保険がかからない場合です)

 

簡単ではありますが、以上が放射線治療の費用におけるおおまかな基本となります。

次回からは、一般的な疾患ごとにおける費用について書いていこうと思います。

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