前回の話題に関しての追加
美容皮膚科に関して追加
前回、美容皮膚科の話題に触れました。
今回はそれに少し追加で書いていこうと思います。
前回、美容皮膚科は今後も増え続けていくのではないかと書きました。
しかしながら、SNSでは美容皮膚科関連はすでに頭打ちであるというデータを提示している人がいました。
実際に、数年前のデータではありますが美容皮膚科医院の数はほとんど横ばいのようです。
つまり美容皮膚科領域はすでに飽和しており、これから転科してもそれほどうまみが無いという話でした。
私自身がその業界に身を置いているわけではないので、実際のところ現在の状況がどのようなものなのかは想像するしかないのですが、美容皮膚科で有利に稼げていたのは10年前ごろからやっていた人だけなのかもしれません。
そうすると、これから転科する人もそれほど増えないという可能性もあります。
ただ、実際に研修医の希望する科としての人気は現在でも根強くありますし、美容皮膚科に転科をお勧めする求人情報なども以前よりも流れてきています。
求人に関しては、以前ほど人気が無くなったために流れてきているという可能性もありそうです。
医師の進路選択も悩むことが多い
美容皮膚科に限りませんが、将来の専門科をどのように決めるかはなかなか悩ましい部分が多いです。
もちろん自分の行きたい科に行って働くのが一番ですが、現実的にはそこまで甘いわけではありません。
小児科や産婦人科、救急などは医師が不足している科として有名です。
最近では外科も敬遠される傾向にありそうです。
ただ、意外と医学生の初期においては、これらの科を希望する割合はそこまで低くありません。
学年が上がるにつれて、様々な情報に触れることで、実際にその科に進んでみてどうなるかなどを検討していくうちに、最終的に選択肢から外れてしまうというケースが多いように思います。
上に挙げた科は時間的な制約も強く、メンタル面でもストレスを感じることの多い科です。
いっぽうで美容皮膚科や眼科、精神科といった科は、これらの科に比べれば時間的拘束も少なく、ストレスを感じる場面が少ないと言えます。
日本の場合、科によって医師の給料というのはほとんど変わりません。
特に病院に勤務している医師の場合は、同じ条件のもとで計算されるため、ほとんど差が出ないと言えるでしょう。
単科のクリニックなどに勤務する場合は科によって差は出てくると思いますが、実際のところ上に挙げた敬遠される科のほうが給与が安いことも多く、自由診療をしている科ではかなりの高給が出ることもすくなくありません。
そうなると、時間的拘束も多く、ストレスも多い科を、やる気だけで選択する医師というのはなかなかいなくなってしまいます。
このあたりの偏りが解消されない限り、科による医師の偏在は今後も継続していくでしょう。
本来であれば医師が少なく需要の多い科の医師にはそれなりの高給が支払われても良いはずなのですが実際にはそうなっていません。
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