脊椎転移に対する定位放射線治療における、放射線感受性の違い

2019年3月27日

2017 Dec 1;99(5):1207-1215. doi: 10.1016/j.ijrobp.2017.08.028. Epub 2017 Sep 1.

Heterogeneity in Treatment Response of Spine Metastases to Spine Stereotactic Radiosurgery Within “Radiosensitive” Subtypes.

 

脊椎転移に対する定位放射線治療における、放射線感受性の違い

 

脊椎転移に対する定位放射線治療はまだそれほど一般的な治療ではないが、先進的な治療としていくつかの施設で行われており、有効な成績が報告されている。
この論文では、治療結果を原発腫瘍によって分類して解析したものである。

 

結果として、非小細胞肺癌、結腸癌では他の癌腫と比較して治療成績が不良であったというものである。

 

治療は低位放射線治療で行われており、多く用いられた線量分割は27Gy/3Frで、次に18Gy/1Frが多く、これらで80%以上を占めていた。
治療後の副作用として照射部の圧迫骨折が6.8%に見られている。

 

結果は上に書いたとおりであるが、注意すべき点としては比較する他の癌腫は乳癌と甲状腺癌であったということである。乳癌も甲状腺癌も一部の組織型を除けば全体に予後良好な癌腫であり、これらと比較して成績が悪かったことが、すぐに予後不良であるという結論に結びつけるのは乱暴かもしれない。もう少し多くの組織型を含めた検討を行う必要があると考えられる。
今回の結果で言えることは、27Gy/3Frや18Gy/1Frという照射線量では非小細胞肺癌や結腸癌の脊椎転移に対しては、線量的には十分では無い可能性があるということである。

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