高圧酸素療法とは?放射線治療後の副作用への効果・回数・費用・保険適応を解説
放射線治療のあとに起こる副作用の中には
- 血尿(放射線性膀胱炎)
- 血便(放射線性直腸炎)
- 傷が治りにくい
- 組織の壊死
などがあります。
こうした副作用に対して
高圧酸素療法(こうあつさんそりょうほう)が行われることがあります。
この記事では
- 高圧酸素療法の仕組み
- 有効率
- 治療回数
- 費用
- 保険適応
などを、放射線治療専門医の立場から分かりやすく解説します。
高圧酸素療法とは
高圧酸素療法とは
高い気圧の環境で100%の酸素を吸入する治療
です。
専用の装置(高圧酸素タンク)に入り
- 2気圧前後
- 約60〜90分
酸素を吸入します。
この治療は
- 放射線障害
- 潜水病
- 難治性創傷
などに使われています。
放射線治療後に起こる副作用
放射線治療後、数ヶ月〜数年して
血管が壊れやすくなる
ことがあります。
その結果
- 血尿
- 血便
- 傷が治らない
といった症状が起きます。
代表的な病気
- 放射線性膀胱炎
- 放射線性直腸炎
内部リンク
→ 放射線性膀胱炎とは?血尿の原因
→ 放射線性直腸炎とは?血便の原因
高圧酸素療法の治療原理
放射線で傷ついた組織では
血流が低下し酸素不足
になります。
高圧酸素療法では
血液中の酸素量が増え
- 組織の修復
- 血管の再生
- 炎症の改善
が促されます。
その結果
出血や傷が改善することがあります。
高圧酸素療法の有効率
研究報告では
放射線障害に対する改善率は
約60〜80%
とされています。
特に
- 放射線性膀胱炎
- 放射線性直腸炎
で有効性が報告されています。
参考
Undersea and Hyperbaric Medical Society
治療回数
高圧酸素療法は
複数回の治療が必要
です。
一般的な回数
20〜40回
治療頻度
週5回
つまり
1〜2ヶ月程度
治療することが多いです。
治療は痛い?
高圧酸素療法は
基本的に痛みはありません
ただし
- 耳が詰まる感じ
- 軽い圧迫感
が出ることがあります。
飛行機に乗ったときの
耳の圧迫感に近い感覚です。
高圧酸素療法の費用
保険適応の場合
1回あたり
約5000〜7000円
(3割負担)
30回の場合
約15〜20万円程度
が目安になります。
※施設によって差があります
保険適応
放射線障害は
健康保険適応
です。
対象となる疾患
- 放射線性膀胱炎
- 放射線性直腸炎
- 放射線壊死
など。
合併症
頻度は高くありませんが
- 中耳炎
- 鼓膜損傷
- 酸素中毒
などがあります。
ただし
安全性の高い治療
とされています。
尿漏れパッド
血尿がある場合、下着や衣服への付着が気になることがあります。
外出時などには男性用尿ケアパッドを使用すると安心です。
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他の治療法
放射線障害では
他にも
- 内視鏡治療(APC)
- 薬物療法
が行われます。
内部リンク
→ 放射線性直腸炎のAPC治療
専門医コメント
放射線治療後の慢性副作用は
患者さんにとって非常に不安な症状です。
しかし現在は
- 高圧酸素療法
- 内視鏡治療
などの治療法があり、
多くの患者さんで症状の改善が期待できます。
血尿や血便が続く場合は
早めに主治医に相談することが大切です。
FAQ(高圧酸素療法)
Q 効果はどれくらいありますか
約60〜80%で症状改善が報告されています。
Q 痛いですか
痛みはありません。
Q 何回くらい必要ですか
30〜40回が一般的です。
Q 毎日通院ですか
週5回程度の治療が多いです。
Q 費用はいくらですか
3割負担で
1回約5000〜7000円です。
Q 保険は使えますか
放射線障害では保険適応です。
Q 入院が必要ですか
外来治療が多いです。
Q 治療時間は?
60〜90分程度です。
Q 効果が出るまでどれくらい?
数週間〜1ヶ月程度かかることがあります。
Q 再発することはありますか
ありますが、再治療が可能な場合もあります。
この記事の執筆者
放射線治療専門医
放射線腫瘍学を専門とし、がんの放射線治療に従事。
患者さんやご家族に向けて、放射線治療の情報を分かりやすく発信しています。


















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