がん別ガイド|放射線治療をがん種ごとに専門医が解説

がんと診断されて、放射線治療という言葉を聞いたのですが……
自分のがんでも行う治療なのでしょうか?

放射線治療は、がんの種類によって役割が大きく変わる治療なんです。

そうなんですね。手術の代わりになることもあると聞きました。

はい。根治治療・再発予防・症状緩和など、がんによって使い方が違います。
この記事では、がんの種類ごとに放射線治療の役割をわかりやすく解説します。
がんと診断されたとき、多くの方が次のような疑問を持ちます。
- 「放射線治療は自分のがんでも使えるの?」
- 「手術や抗がん剤とどう違うの?」
- 「どのがんで行われる治療なの?」
放射線治療は、日本ではまだ十分に知られていない治療ですが、がん治療の中心的な役割を担う重要な治療法です。
実際には、
- がん治療の三本柱の一つ
- がん患者の約半数以上が生涯で一度は受ける治療
- がん種によって役割が大きく異なる
という特徴があります。
しかし、がんの種類によって
- 根治治療として行われる場合
- 手術の代替として行われる場合
- 再発予防として行われる場合
- 症状緩和として行われる場合
など、治療の目的は大きく変わります。
そのため、
「自分のがんでは放射線治療がどのような役割を持つのか」
を理解することがとても重要になります。
この記事では、放射線腫瘍専門医の立場から
- がんと放射線治療の関係
- 放射線治療が使われる代表的ながん
- 各がんにおける治療の役割
をがん種ごとにわかりやすく解説していきます。
放射線治療の基本から知りたい方は、まずこちらをご覧ください。
(放射線治療の仕組み・副作用・流れを専門医が解説)

放射線治療って、
手術ができない人が受ける治療なんですよね?

実はそうとは限りません。
現在では、手術と同じくらいの治療成績が得られるがんもあります。
ここでは、放射線治療ががん治療の中でどのような役割を持つのかを説明します。
放射線腫瘍専門医が解説|がんと放射線治療の関係
放射線治療は、がん細胞のDNAを破壊することで腫瘍を縮小・消失させる治療法です。
現在では
- 高精度放射線治療
- IMRT(強度変調放射線治療)
- SBRT(定位放射線治療)
- 粒子線治療
などの技術が発展し、手術と同等の治療成績が得られるがんも増えています。
そのため放射線治療は単なる補助治療ではなく、
根治治療として選択される重要な治療法
になっています。
放射線治療は根治治療になり得る
多くの方は
「放射線治療は手術ができないときに行う治療」
というイメージを持っています。
しかしこれは現在では正確ではありません。
実際には、
- 手術と同等の治療成績を持つがん
- 機能温存を目的に第一選択になるがん
も多く存在します。
代表例として以下のがんがあります。
前立腺がん
前立腺がんでは
- 手術
- 放射線治療
の治療成績はほぼ同等とされています。
特に
- IMRT
- 密封小線源治療(ブラキセラピー)
などが広く行われています。
→ 前立腺がんの放射線治療
乳がん
乳がんでは、乳房温存手術後に放射線治療を行うことが標準治療です。
これにより
- 局所再発の減少
- 生存率の改善
が確認されています。
→ 乳がんの放射線治療
頭頸部がん
頭頸部がんでは、放射線治療は
- 手術の代替治療
- 化学放射線療法
として重要な役割を持っています。
特に
- 咽頭がん
- 喉頭がん
では、放射線治療によって
声や飲み込み機能を温存できる可能性
があります。
→ 頭頸部がんの放射線治療
肺がん
早期肺がんでは
定位放射線治療(SBRT)
によって
- 高い局所制御率
- 低侵襲治療
が可能となっています。
高齢者や合併症のある患者では、手術の代替治療として重要な選択肢になります。
→ 肺がんの放射線治療
このように、放射線治療は
- 手術の代替
- 手術との併用
- 抗がん剤との併用
- 症状緩和
など、がん治療のあらゆる場面で重要な役割を持っています。
放射線治療の適応はガイドラインに基づいて決まる
放射線治療を含むがん治療は、医師の個人的判断だけで決まるわけではありません。
世界中の研究データをもとに作成された国際的な診療ガイドラインに基づいて決定されます。
代表的なガイドラインには以下があります。
NCCNガイドライン
米国の
National Comprehensive Cancer Network
が作成するガイドラインで、世界で最も広く参照されています。
外部リンク
https://www.nccn.org
ASTROガイドライン
American Society for Radiation Oncology
(米国放射線腫瘍学会)
が発表する放射線治療の専門ガイドラインです。
ESMOガイドライン
欧州腫瘍学会
European Society for Medical Oncology
によるがん治療ガイドラインです。
外部リンク
https://www.esmo.org
日本癌治療学会
日本における主要ながん治療ガイドラインを作成しています。
日本放射線腫瘍学会
放射線治療に関する日本の専門学会です。
このように現在のがん治療は
- 大規模臨床試験
- 国際共同研究
- 長期予後データ
などをもとに
科学的根拠(エビデンス)に基づいて標準化
されています。
そのため、放射線治療が提案された場合も
「特別な治療」ではなく
世界中で標準的に行われている治療
であることがほとんどです。

放射線治療って、
どんな目的で使われるんですか?

実は大きく3つの役割があります。
がんを治す治療
手術と組み合わせる治療
症状を和らげる治療
がんの種類によって、どの役割になるかが決まります。
がん治療における放射線治療の3つの役割
放射線治療は、がん治療の中で非常に幅広い役割を持っています。
多くの方は
「放射線治療=手術ができない場合に行う治療」
というイメージを持っていますが、実際にはそれだけではありません。
現在のがん治療では、放射線治療は大きく次の3つの目的で行われます。
- 根治治療(がんを治す治療)
- 手術と組み合わせる治療
- 症状を和らげる治療(緩和照射)
がんの種類や進行度によって、これらの役割は大きく変わります。
ここでは、それぞれの役割について代表的ながんとともに解説します。
根治治療(がんを治すことを目的とした放射線治療)
放射線治療は、がんを完全に治すことを目的とした根治治療として行われることがあります。
近年は
- IMRT(強度変調放射線治療)
- SBRT(定位放射線治療)
- 画像誘導放射線治療
などの技術進歩により、
手術と同等の治療成績が得られるがん
も増えています。
特に以下のがんでは、放射線治療が根治治療の中心的役割を担っています。
前立腺がん
前立腺がんでは
- 手術(前立腺全摘術)
- 放射線治療
の治療成績はほぼ同等とされています。
放射線治療には
- 外照射(IMRT)
- 小線源治療(ブラキセラピー)
などの方法があります。
→ 内部リンク:前立腺がんの放射線治療
肺がん
早期肺がんでは
定位放射線治療(SBRT)
によって高い治療成績が得られます。
特に
- 高齢者
- 手術リスクが高い患者
では、手術の代替治療として重要な選択肢になります。
→ 内部リンク:肺がんの放射線治療
頭頸部がん
頭頸部がんでは
- 放射線治療単独
- 化学放射線療法
が根治治療として行われます。
特に
- 咽頭がん
- 喉頭がん
では
声や嚥下機能を温存できる可能性
があることが大きな利点です。
→ 内部リンク:頭頸部がんの放射線治療
食道がん
食道がんでは
化学放射線療法(抗がん剤+放射線)
が根治治療として行われることがあります。
手術と比較して
- 食道を温存できる可能性
- 体への侵襲が少ない
という利点があります。
→ 内部リンク:食道がんの放射線治療
子宮頸がん
子宮頸がんでは
- 外照射
- 腔内照射(小線源治療)
を組み合わせた放射線治療が標準治療です。
進行期によっては、手術と並ぶ根治治療の中心になります。
→ 内部リンク:子宮頸がんの放射線治療
手術と組み合わせる放射線治療
放射線治療は、手術の前後に行うことで
- 再発リスクを下げる
- 局所制御率を改善する
目的で使用されることがあります。
これを
- 術前放射線治療
- 術後放射線治療
と呼びます。
乳がん
乳房温存手術を行った場合、
術後放射線治療が標準治療です。
これは大規模臨床試験により
- 局所再発の減少
- 生存率の改善
が示されています。
→ 内部リンク:乳がんの放射線治療
直腸がん
直腸がんでは
術前放射線治療
が行われることがあります。
目的は
- 腫瘍縮小
- 手術成功率向上
- 局所再発の減少
です。
→ 内部リンク:直腸がんの放射線治療
脳腫瘍
脳腫瘍では
- 手術
- 放射線治療
を組み合わせることが多くあります。
特に
- 悪性神経膠腫
- 転移性脳腫瘍
では放射線治療が重要な役割を担います。
→ 内部リンク:脳腫瘍の放射線治療
症状を和らげる放射線治療(緩和照射)
放射線治療は、症状緩和を目的として行われることも多い治療です。
これを
緩和的放射線治療(Palliative radiotherapy)
と呼びます。
目的は
- 痛みの軽減
- 出血の止血
- 神経症状の改善
- 生活の質(QOL)の向上
です。
☛姑息照射と緩和照射の違いとは?について解説。
骨転移
骨転移では
- 強い痛み
- 骨折リスク
などが問題になります。
放射線治療は
約60〜80%の患者で痛みを軽減
すると報告されています。
→ 内部リンク:骨転移の放射線治療
脳転移
脳転移では
- 頭痛
- 麻痺
- 意識障害
などの症状が起こることがあります。
放射線治療は
- 全脳照射
- 定位放射線治療
などが行われ、症状改善や腫瘍制御に重要な役割を持っています。
→ 内部リンク:脳転移の放射線治療
出血
腫瘍からの出血に対しても、放射線治療は有効です。
例えば
- 子宮がん
- 膀胱がん
- 胃がん
などでは、止血目的で放射線治療が行われることがあります。
痛み
腫瘍による痛みに対しても、放射線治療は非常に有効です。
特に
- 骨転移
- 神経圧迫
- 腫瘍増大
による痛みでは、短期間の治療で症状が改善することがあります。

放射線治療は、どんながんで行われることが多いのでしょうか?

実は多くのがんで使われていますが、特に放射線治療が重要な役割を持つがんがあります。

そうなんですね。自分のがんでも行われるのか気になります。

ここから、放射線治療が行われる代表的ながんを紹介していきます。
放射線治療が行われる主ながん
放射線治療は、さまざまながんで重要な役割を持っています。
しかし、がんの種類によって
- 根治治療として行われる場合
- 手術と組み合わせる場合
- 症状緩和として行われる場合
など、治療の位置づけは大きく異なります。
ここでは、実際の臨床で放射線治療が重要な役割を持つ主ながんについて、専門医の視点から解説します。
前立腺がん
前立腺がんでは、放射線治療は
手術と並ぶ標準的な根治治療
として広く行われています。
主な放射線治療には
- IMRT(強度変調放射線治療)
- 小線源治療(ブラキセラピー)
があります。
多くの研究において、前立腺がんでは
手術と放射線治療の長期治療成績はほぼ同等
と報告されています。
そのため患者の
- 年齢
- 合併症
- 生活スタイル
- 副作用の考え方
などを踏まえて治療法が選択されます。
→ 前立腺がんの放射線治療
乳がん
乳がんでは、放射線治療は
乳房温存療法の重要な治療
です。
乳房温存手術を行った場合、
術後放射線治療が標準治療
とされています。
これは大規模臨床試験によって
- 局所再発の減少
- 生存率の改善
が示されています。
乳がん治療では
- 手術
- 放射線治療
- 薬物療法
を組み合わせた集学的治療が行われます。
→ 乳がんの放射線治療
肺がん
肺がんでは、病期によって放射線治療の役割が大きく変わります。
特に早期肺がんでは
定位放射線治療(SBRT)
が重要な治療です。
定位放射線治療は
- 高精度照射
- 短期間治療
- 高い局所制御率
という特徴があります。
高齢者や手術リスクの高い患者では
手術の代替治療として重要な選択肢
となっています。
→ 肺がんの放射線治療
食道がん
食道がんでは
化学放射線療法(抗がん剤+放射線)
が重要な治療法です。
この治療は
- 手術と同等の治療成績が期待できる場合がある
- 食道を温存できる可能性
という特徴があります。
そのため
- 手術適応が難しい患者
- 機能温存を希望する患者
では重要な治療選択肢になります。
→ 食道がんの放射線治療

放射線治療って、
思っていたより多くのがんで使われるんですね。

そうなんです。
最近は高精度放射線治療の進歩によって、
手術の代替治療として使われるケースも増えています。
次に、さらにいくつかのがんについて解説します。
頭頸部がん
頭頸部がんでは、放射線治療は
機能温存治療として非常に重要
です。
特に
- 咽頭がん
- 喉頭がん
では
- 声
- 嚥下機能
などを温存できる可能性があります。
そのため多くの場合
化学放射線療法
が根治治療として行われます。
→ 頭頸部がんの放射線治療
子宮頸がん
子宮頸がんでは、放射線治療は
標準治療の一つ
です。
特に重要なのが
腔内照射(小線源治療)
です。
通常は
- 外照射
- 腔内照射
を組み合わせて治療します。
進行期によっては
手術と並ぶ根治治療
として行われます。
→ 子宮頸がんの放射線治療
直腸がん
直腸がんでは
術前放射線治療
が行われることがあります。
目的は
- 腫瘍縮小
- 手術成功率の向上
- 局所再発の減少
です。
欧米では特に術前放射線治療が広く行われています。
→ 直腸がんの放射線治療
脳腫瘍
脳腫瘍では
- 手術
- 放射線治療
を組み合わせた治療が一般的です。
多くの脳腫瘍では
術後放射線治療
が行われます。
これは
- 残存腫瘍の制御
- 再発予防
を目的としています。
→ 内部リンク:脳腫瘍の放射線治療
悪性リンパ腫
悪性リンパ腫では、放射線治療は
- 放射線単独治療
- 化学療法との併用
として行われます。
特に
- 早期ホジキンリンパ腫
- 限局期リンパ腫
では放射線治療が重要な役割を持っています。
→ 内部リンク:悪性リンパ腫の放射線治療
膀胱がん
膀胱がんでは
膀胱温存療法
として放射線治療が行われることがあります。
通常は
- 抗がん剤
- 放射線治療
を組み合わせて治療します。
この治療により
膀胱を残す治療
が可能になる場合があります。
→ 内部リンク:膀胱がんの放射線治療
肝臓がん
肝臓がんでは
定位放射線治療
が行われることがあります。
特に
- 手術困難例
- 高齢者
- 肝機能低下例
では重要な治療選択肢になります。
→ 肝臓がんの放射線治療
膵臓がん
膵臓がんでは
局所制御を目的とした放射線治療
が行われることがあります。
特に
- 切除不能局所進行膵がん
では
- 化学療法
- 放射線治療
を組み合わせた治療が検討されます。
→ 膵臓がんの放射線治療
骨転移
骨転移では
疼痛緩和を目的とした放射線治療
が広く行われています。
研究では
60〜80%の患者で痛みが軽減
すると報告されています。
短期間の治療で症状改善が期待できるため、非常に重要な治療です。
→ 骨転移の放射線治療
脳転移
脳転移では
- 全脳照射
- 定位放射線治療
が行われます。
特に近年は
定位放射線治療(SRS)
が広く使用されており、
- 腫瘍制御
- 神経症状の改善
に重要な役割を持っています。
→ 脳転移の放射線治療
このように放射線治療は
非常に多くのがんで重要な治療
として行われています。
しかし、治療方法や役割は
- がん種
- 病期
- 患者の状態
によって大きく変わります。
そのため
自分のがんで放射線治療がどのような役割を持つのか
を理解することが重要です。
がん別放射線治療まとめ(一覧)
放射線治療は多くのがんで重要な役割を持っています。
以下は代表的ながんと放射線治療の役割をまとめた一覧です。
| がん | 放射線治療の役割 | 代表的治療 |
|---|---|---|
| 前立腺がん | 根治治療 | IMRT・小線源治療 |
| 乳がん | 術後治療 | 乳房照射 |
| 肺がん | 根治治療 | SBRT(定位放射線治療) |
| 食道がん | 根治治療 | 化学放射線療法 |
| 子宮頸がん | 根治治療 | 外照射+腔内照射 |
放射線治療は
- 根治治療
- 手術と組み合わせる治療
- 症状緩和
など、がんの種類によって役割が異なります。
詳しい解説は各がんの記事をご覧ください。

放射線治療にもいろいろ種類があるんですか?

はい。現在の放射線治療は、
非常に高度な技術で行われています。
ここでは代表的な放射線治療技術を紹介します。
放射線治療の主な治療技術
現在の放射線治療は、技術の進歩によって非常に高精度になっています。
代表的な治療技術には次のものがあります。
IMRT(強度変調放射線治療)
放射線の強度を細かく調整することで、腫瘍に集中して照射する技術です。
→ IMRT(強度変調放射線治療)
SBRT(定位放射線治療)
小さな腫瘍に対して高線量を短期間で照射する治療です。
主に
- 肺がん
- 肝臓がん
- 転移腫瘍
などで使用されます。
→ 定位放射線治療(SBRT)
粒子線治療
粒子線治療には
- 陽子線治療
- 重粒子線治療
があります。
特定の腫瘍に対して有効とされています。
→ 粒子線治療
小線源治療(ブラキセラピー)
放射線源を体内に入れて照射する治療です。
主に
- 前立腺がん
- 子宮がん
などで行われます。
→ 小線源治療
腔内照射
子宮頸がんなどで行われる小線源治療の一種です。
腫瘍の近くから高線量を照射することができます。
→ 内部リンク:腔内照射
放射線治療を受けるときに知っておきたいこと
放射線治療を受ける際には、事前に基本的な流れを理解しておくと安心です。
以下の記事では、放射線治療の基本を詳しく解説しています。
→ 内部リンク(初心者ガイド)
詳しくはこちら
→ 放射線治療の初心者向け総合ガイド
よくある質問
放射線治療はどのがんに効きますか?
放射線治療は多くのがんで使用されます。
代表例として
前立腺がん
乳がん
肺がん
食道がん
頭頸部がん
子宮頸がん
などがあります。
また骨転移や脳転移など、症状緩和目的でも重要な治療です。
放射線治療だけで治るがんはありますか?
はい、あります。
例えば
前立腺がん
早期肺がん
子宮頸がん
頭頸部がん
などでは、放射線治療が根治治療として行われることがあります。
手術と放射線治療はどちらが良いですか?
がんの種類や病期によって異なります。
例えば前立腺がんでは
手術
放射線治療
の治療成績はほぼ同等とされています。
そのため
年齢
合併症
副作用
生活の質
などを考慮して選択されます。
再発した場合でも放射線治療はできますか?
場合によっては可能です。
例えば
手術後の再発
転移
などでは放射線治療が行われることがあります。
ただし以前の照射範囲などによって適応が変わるため、専門医による評価が必要です。
放射線治療は痛いですか?
放射線照射そのものは痛みを感じません。
治療中は
ベッドに横になる
数分間じっとする
という程度です。
ただし治療部位によっては、副作用として
皮膚炎
粘膜炎
倦怠感
などが起こることがあります。
放射線治療はどのくらいの期間かかりますか?
多くの場合
3〜7週間
程度の通院治療になります。
ただし
定位放射線治療
緩和照射
などでは、1〜5回程度の短期間治療になることもあります。
放射線治療は体に残りますか?
外照射の場合、放射線は体に残りません。
治療後に
周囲の人へ影響する
放射線が出続ける
ということはありません。
放射線治療は高額ですか?
多くの放射線治療は
健康保険適用
です。
また高額療養費制度を利用することで、自己負担は一定額までになります。
放射線治療中に仕事はできますか?
多くの方が治療を受けながら仕事を続けています。
ただし
倦怠感
皮膚症状
などが出ることもあるため、無理のないスケジュール調整が重要です。
放射線治療は安全な治療ですか?
現在の放射線治療は
画像誘導
高精度照射
コンピュータ計画
などにより、安全性が大きく向上しています。
世界中で標準的に行われている治療です。

放射線治療って、どのがんでも同じように使うわけではないんですね。

その通りです。がんの種類によって、根治治療・再発予防・症状緩和など役割が大きく変わります。

自分のがんでは、どんな役割になるのか知ることが大切なんですね。

はい。この記事の一覧から、自分のがんでの放射線治療の役割をぜひ確認してみてください。
まとめ
放射線治療は、がん治療の重要な柱の一つです。
この記事のポイントをまとめます。
- 放射線治療は多くのがんで重要な治療
- がんの種類によって役割が異なる
- 最新の放射線治療技術によって適応が広がっている
がんの種類によって治療内容は大きく異なるため、
自分のがんにおける放射線治療の役割を理解すること
が大切です。
詳しい解説は各がんの記事をご覧ください。
放射線治療の総合ガイド
あなたの状況に合わせて詳しく解説しています。
この記事の執筆者
放射線治療専門医
放射線腫瘍学を専門とし、がんの放射線治療に従事。
患者さんやご家族に向けて、放射線治療の情報を分かりやすく発信しています。









































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