胸部への照射がQOLに与える影響@まとめ済み

2026年2月1日

胸部への放射線治療とQOL

今回紹介するのは、胸部への照射がその後の生活の質(QOL)にどのように影響するのかを調べた研究です。

この研究では、乳癌、肺癌、縦隔のリンパ腫に対して放射線治療を受けた患者において、QOLの変化を評価しています。

乳癌患者において、心臓に照射される線量の平均が1Gy上昇するごとにQOLのスコアが有意に悪くなることが分かりました。

また、肺癌やリンパ腫においても、心臓に5Gy照射される体積が10%増えると、有意にその後の活動性が低下することが示されました。

これらの結果から、放射線治療において、心臓に高線量が照射されると、その後の疲労感の増加や活動性の低下に結びつくことが示されました。

いっぽうで、身体の活動性を継続して維持することは、その後のQOLの改善に有意に寄与していました。

このため、QOLの改善のために、心臓線量をできるだけ低減するとともに、いかに身体の活動性を維持するかが重要となります。

まとめ

胸部への放射線治療において、その後のQOLに影響する因子は、心臓への線量と身体活動性の維持であるという研究結果でした。

このため、治療後のQOLを維持するためには、心臓への線量をできるだけ少なくするとともに、身体活動性を維持することが重要です。

参考文献

Early Changes in Physical Activity and Quality of Life With Thoracic Radiation Therapy in Breast Cancer, Lung Cancer, and Lymphoma

Affiliations

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