副腎転移に対する定位照射の至適線量は?

目次

1:副腎転移への至適線量は?
2:BED10 100Gy以上は具体的には?
3:参考文献

副腎転移への至適線量は?

今回は自分への備忘録的な記事になるため、簡潔な内容となります。

副腎転移への定位照射における至適線量を検討したメタアナリシスの紹介です。

結論としては、副腎転移への定位照射は有効な治療であり、線量増加によって、より良好な局所制御が得られるというものでした。

線量についてはBED10が100Gy以上では2年の局所制御率が85.6%と良好でした。

また、全症例の検討で、Grade 3以上の副作用の出現頻度は1.8%と十分に低く、副腎転移への定位照射は安全に施行できる治療であると考えられます。

BED10 100Gy以上は具体的には?

BED10が100Gyを超える照射スケジュールについてですが、この研究で取り上げられていたスケジュールは以下のようなものです。

56Gyを7回照射(1回8Gy)

45Gyを3回照射(1回15Gy)

50Gyを5回照射(1回10Gy)

一般的には50Gyを5回照射が使われることが多いかなという印象です。

オリゴ転移などの状況で、可能であれば、これぐらいの線量で治療を行いたいところです。

 

参考文献

Stereotactic Body Radiation Therapy of Adrenal Metastases: A Pooled Meta-Analysis and Systematic Review of 39 Studies with 1006 Patients

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