前立腺癌術後再発・遺残におけるPSMA-PETの有用性

目次

1:PSMA-PET検査とは
2:PSMA-PET検査の有用性
3:まとめ
4:参考文献

PSMA-PET検査とは

前立腺癌は様々な治療選択がある疾患であり、手術療法や放射線治療、ホルモン治療などが初期治療として選ばれます。

今回は、前立腺癌に対して手術を行い、その後、再発や遺残をきたしたため、追加の放射線治療になった症例において、PSMA-PETが予後予測に有用であるかを評価した研究を紹介します。

PSMA-PETは、PET検査の一つです。

このブログでも何度か取り上げたことがあります。

通常のPET検査はFDGと呼ばれる糖の代謝を測定する物質をマーカーとしていますが、PSMA-PETはPSMAと呼ばれる、前立腺癌に特異的なマーカーを指標とした検査です。

現時点で、日本では保険適応ではないため、誰でもが受けられる検査ではありませんが、前立腺癌の治療や経過観察において非常に有用な指標となっており、海外ではよく研究対象として用いられています。

PSMA-PET検査の有用性

この研究では前立腺癌の術後に再発あるいは遺残をきたした症例において、PSMA-PET検査で、リンパ節転移が見つかった場合、有意に遠隔転移の発生率が高まることが示されました。

遠隔転移のパターンは大きくわけて2つあり、1つは横隔膜よりも下の腹部リンパ節に転移するパターンで、もう1つは骨に転移をするパターンです。

骨の転移については、骨盤の骨とそれ以外で約半々に分かれる感じです。

まとめ

前立腺癌術後の再発あるいは遺残において、PSMA-PET検査でリンパ節転移が見られた場合は、遠隔転移のリスクが有意に高くなります。

遠隔転移は大きくわけて、腹部のリンパ節への転移と、骨転移に分けられます。

将来的に、PSMA-PET検査の結果をもとに放射線治療の方針が変わってくる可能性もあります。

参考文献

Metastasis-Free Survival and Patterns of Distant Metastatic Disease After Prostate-Specific Membrane Antigen Positron Emission Tomography (PSMA-PET)-Guided Salvage Radiation Therapy in Recurrent or Persistent Prostate Cancer After Prostatectomy

Affiliations

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