乳癌の放射線治療における化学療法の皮膚への影響

化学療法後の放射線治療
早期乳癌に対して、乳房温存術後に放射線治療を行うのが一般的です。
この放射線治療を行う前に、化学療法を行った場合、皮膚の副作用にどのような影響が出るのかを評価した研究を紹介します。
この研究では6000例以上の症例を対象に、放射線治療の前に化学療法を行った場合の、皮膚炎の程度について評価しています。
また放射線治療については、標準分割(いわゆる25回照射)と寡分割照射(16回などの短期照射)にわけて評価しています。
結果として、化学療法後に放射線治療を行った場合、ほとんどの項目で化学療法を行わなかった群と比較して、皮膚の副作用の程度に差は見られませんでした。
ただ、標準分割で放射線治療を行った場合のみ、化学療法群で皮膚炎が軽度強かったという結果でした。
寡分割照射では、いずれの項目でも、化学療法群と放射線治療単独群で、皮膚炎に有意な差は見られませんでした。
まとめ
この研究の結果から、放射線治療前に化学療法を行っても多くの場合で有意に皮膚炎は悪化しないという結果でした。
また、分割回数を選択できるのであれば、寡分割照射のほうが、化学療法後の皮膚炎については有利であると考えられます。
参考文献
The Impact of Chemotherapy on Toxic Effects and Cosmetic Outcome in Patients Receiving Whole Breast Irradiation: An Analysis Within a Statewide Quality Consortium
Affiliations
- PMID: 35157997
- DOI: 10.1016/j.ijrobp.2022.02.004















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