放射線治療の副作用:放射線皮膚炎④

2019年4月1日

 

放射線皮膚炎については新しいページにまとめなおしました。

こちらは古い記事になります。

 

 

今回は晩発性の放射線皮膚炎の治療法についてです。

 

前回でも触れましたが、放射線治療の晩発性副作用は一般的に発症すると治療が難しい場合が多く、これは皮膚炎でも同様です。なので、急性期の皮膚炎に比べると有効な治療法は少ないのが現状です。

 

毛細血管拡張は見た目にも影響し、精神的にもストレスを感じる場合がありますが、皮膚の治療法であるパルスダイレーザーが有効であるという報告があります。

 

皮膚の萎縮は治療の難しい症状であり、なかなか有効な治療が無いことも少なくありません。そのため、精神的なケアや美容面でのケアも重要となります。

皮膚萎縮の一つの症状としてリンパ浮腫があります。リンパ浮腫は、特に乳癌の術後で脇の下のリンパ節を複数切除した場合に起きやすい症状です。リンパ浮腫も治療の難しい症状ですが、LPG techniqueと呼ばれるリンパ浮腫に対する治療が有効であったという報告があります。このLPG techniqueは専門的な治療になりますが、治療の早期からリンパマッサージを心がけることで、リンパ浮腫の症状をやわらげられる可能性があります。

 

いくつかの研究では高圧酸素療法が、リンパ浮腫を含めて、皮膚萎縮の治療に有効であったと報告していますが、十分に立証されているわけではないため、実際に治療を受ける際には注意が必要です。

また、皮膚表面に対するレーザー治療も晩発性の皮膚炎症状を緩和する可能性が指摘されています。

 

重度の晩発性皮膚炎の場合には皮膚面に潰瘍を形成してしまう場合もあります。そして、放射線が照射された皮膚というのは通常の皮膚に比べると非常に治りが悪くなるため、治療が困難になります。そういった場合には、炎症を起こしている皮膚を外科的に切除するという場合もあります。

 

 

以上が晩発性の放射線皮膚炎に対する一般的な治療になります。

何度も書いているように、晩発性の副作用は治療が難しい場合が多く、どうしても微妙な書き方にならざるを得ない部分があります。個人で対応するのが難しい場合もありますので、放射線治療科や皮膚科に相談するのもひとつかと思います。

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