単回高線量投与は転移病変の放射線治療の選択肢になり得る

まとめ

癌の転移病変に対して単回で24Gyという高線量を投与する放射線治療は、十分に安全で効果的であり、その後の転移病変の出現も抑制する。

 

 解説

オリゴ転移(少数転移:1-3個程度の転移)を有する患者に対して、1回24Gyという高線量で治療した群と、9Gy×3回で治療した群を比較すると、1回で高線量投与した群のほうが病変のコントロールが良好であった。さらに、その後の転移病変の出現についても単回高線量投与群のほうが少なかった。

日本では転移病変に対してまだまだ積極的に高線量を投与するという施設は少ないように思う。ただ、オリゴ転移に対しては根治に準ずる形で強い治療を行うのは十分に効果的であり、予後改善にも寄与するものと考えられる。

もちろん病変の部位によっては、現実的に高線量が投与できない場合もあるが、可能な範囲で高線量投与を積極的に適応していくべきであろう。

この24Gyを1回で投与というのは日本ではまだまだ一般的な線量ではないため(一般的な姑息照射では8Gy1回投与を用いている)、すぐにはこの結果を臨床現場に導入することは難しいと考えるが、徐々に回数を減らして高線量を投与するという考え方は浸透していくものと思われる。

参考文献

Phase 3 Multi-Center, Prospective, Randomized Trial Comparing Single-Dose 24 Gy Radiation Therapy to a 3-Fraction SBRT Regimen in the Treatment of Oligometastatic Cancer

 

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