婦人科癌における最近のエビデンスまとめ@まとめ済み

2026年1月29日

Keynote-826

まずはKeynote-826という試験の結果から紹介します。

こちらは2重盲検のフェーズ3試験というエビデンスレベルの高い試験であり、進行した子宮頚癌を対象に、従来のプラチナ系抗癌剤を中心とした標準治療と、ペンブロリズマブを追加した群での治療成績を比較したものです。

観察期間中央値は22ヶ月でした。

無増悪生存期間はペンブロリズマブ群で10.4ヶ月であったのに対して、標準治療群では8.2ヶ月と、有意な差が見られました。

また、24ヶ月時点での全生存率は、ペンブロリズマブ群で53%であったのに対して、標準治療群では41.7%でした。

寛解率はペンブロリズマブ群で22.7%であったのに対して、標準治療群では13.1%でした。

これらの結果から、進行子宮頚癌治療において、ペンブロリズマブの追加は有意に治療成績を改善すると考えられます。

この結果を受けてアメリカのFDAではペンブロリズマブを追加する治療を新たな標準治療として承認しました。

他の免疫治療薬についても、有効性が期待されますが、現時点ではDurvalumabについては有効性を示す結果は報告されていません。

腸管免疫の有効性について

近年の研究では、腸管免疫は人間の健康を維持するうえで、様々な部分で重要な役割を果たしていることが報告されています。

これはがん治療の領域についても例外ではありません。

子宮頚癌に対する化学放射線療法において、腸管の細菌叢がどのように変化したかを検討した報告があります。

治療開始後5週間で、腸管の細菌叢は最も減少していましたが、治療終了後となる12週間後では多くの患者で細菌叢の改善が見られていました。

いっぽうで、腸内細菌の種類は減少前と改善後で変わっていました。

また、この研究グループは腸内細菌叢の減少が、治療に伴う副作用の程度と相関していたと報告しています。

さらに、この腸内細菌叢は治療成績とも相関がある可能性があると報告されています。

腸内細菌叢が豊富である症例のほうが、無増悪生存や全生存率が有意に優れていたという結果でした。

この結果から、「あなた自身はあなたが食べたものによって作られている」ということを日頃から意識しておくことが重要であると言えます。

腸内細菌叢を豊富にするためには食べ物が重要です。

ヨーグルトや納豆のような発酵食品や、食物繊維の豊富な食材を摂取することで、豊富な腸内細菌叢へと変えていくことが可能です。

日頃の健康的な食生活が、将来の病気から守ってくれる可能性があります。

参考文献

Recent Key Studies in Cancers of the Uterine Corpus and Cervix: New Updates in Immunotherapy, the Microbiome, Bone Density, Quantifying Lymphovascular Invasion, and Hypofractionated Pelvic Radiation Therapy

Affiliations

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