子宮頸がん放射線治療の治療スケジュール|外照射・腔内照射・抗がん剤の流れ、入院期間を専門医が解説

子宮頸がんの放射線治療は、外照射(体の外からの放射線)と腔内照射(体の中からの放射線)を組み合わせて行うことが一般的です。

さらに多くの場合、抗がん剤を併用する化学放射線療法(CRT)が行われます。

👉 「毎日通院するの?」
👉 「入院が必要?」
👉 「治療は何週間くらい?」

この記事では、子宮頸がん放射線治療の実際のスケジュールを、専門医の視点からわかりやすく解説します。

まず基本的な治療について知りたい方は
子宮頸がんの放射線治療とは
も参考にしてください。


子宮頸がん放射線治療の基本スケジュール

子宮頸がんの標準的な放射線治療は、以下の組み合わせで行われます。

治療の流れ

  1. 治療前検査・治療計画
  2. 外照射(約5週間)
  3. 腔内照射(3〜4回)
  4. 抗がん剤併用(週1回)

全体の治療期間は

約5〜7週間

になることが一般的です。


放射線治療開始までの流れ

診断とステージ評価

治療を開始する前に以下の検査が行われます。

  • MRI
  • CT
  • PET-CT
  • 血液検査

これにより

  • がんの広がり
  • リンパ節転移
  • 他臓器転移

を評価します。

詳しい治療の考え方は
子宮頸がんの放射線治療とは

で解説しています。


治療計画(シミュレーション)

放射線治療では、精密な治療計画が必要です。

治療前に

  • CTシミュレーション
  • 照射範囲の決定
  • 線量計算

が行われます。

この治療計画には、放射線腫瘍医・医学物理士・診療放射線技師が関わります。

放射線治療の基本については
子宮頸がん放射線治療の副作用

の記事でも解説しています。


外照射のスケジュール

外照射とは

外照射とは

体の外から放射線を照射する治療

です。

骨盤全体やリンパ節を治療します。


外照射の回数

一般的なスケジュール

1日1回 × 週5回 × 約5週間

合計

25回前後

となります。

治療時間

実際の照射時間は

5〜10分程度

です。

ただし

  • 着替え
  • 位置合わせ

などを含めると

20〜30分程度

病院に滞在することになります。


腔内照射(ブラキセラピー)

腔内照射とは

腔内照射とは

子宮内に放射線源を入れて照射する治療

です。

子宮頸がん治療では非常に重要な治療です。


腔内照射の回数

多くの施設では

3〜4回

行います。

スケジュール例

  • 外照射3週目頃から開始
  • 週1〜2回

入院が必要?

施設によって異なります。

外来で行う施設

日帰り治療

入院で行う施設

1〜2日入院


子宮頸がん放射線治療の入院期間

子宮頸がんの放射線治療は、多くの場合 外来通院で行うことが可能です。
ただし、治療内容や施設の方針によっては 短期間の入院が必要になる場合もあります。

ここでは、一般的な入院のパターンについて解説します。


外照射は通常外来通院

体の外から放射線を照射する 外照射(External Beam Radiation Therapy) は、通常 外来通院で行われます。

治療は

1日1回 × 週5回

で行われ、1回の照射時間は数分程度です。

そのため多くの患者さんは

  • 自宅から通院
  • 仕事や日常生活を続けながら治療

という形になります。

外照射のスケジュールについては
子宮頸がんの放射線治療とは
の記事でも解説しています。


腔内照射では短期入院になることがある

子宮頸がん治療で重要な 腔内照射(ブラキセラピー) では、施設によって 短期入院になることがあります。

一般的なパターン

  • 1〜2日入院 × 3〜4回

もしくは

  • 日帰り治療

です。

近年は医療機器や麻酔方法の進歩により、外来で行う施設も増えています。

腔内照射の詳しい仕組みは
子宮頸がんの放射線治療とは

でも説明しています。


入院が必要になるケース

以下の場合には、入院が勧められることがあります。

  • 腔内照射を入院で行う施設
  • 痛みや麻酔管理が必要な場合
  • 副作用が強い場合
  • 全身状態の管理が必要な場合

ただし、子宮頸がんの放射線治療は 比較的外来治療が可能な治療であり、多くの患者さんは 長期入院を必要としません。


入院期間は治療成績にも影響する?

子宮頸がんの放射線治療では

治療期間をできるだけ延ばさないこと

が重要とされています。

治療が長引くと、腫瘍の再増殖によって 治療効果が低下する可能性が指摘されています。

この点については

子宮頸がんCRTの最新研究

の記事でも詳しく解説しています。 

抗がん剤併用(CRT)

多くの患者さんでは

化学放射線療法(CRT)

が行われます。

抗がん剤

主に使用されるのは

シスプラチン

です。

投与スケジュール

週1回 × 5回

詳しくは

子宮頸がんの化学放射線療法(CRT)とは

で解説しています。


治療スケジュール例(全体)

例として代表的なスケジュールです。

治療
1週外照射+抗がん剤
2週外照射+抗がん剤
3週外照射+抗がん剤+腔内照射
4週外照射+抗がん剤+腔内照射
5週外照射+腔内照射

施設によって多少変わります。


治療中の生活

多くの患者さんは

外来通院

で治療を受けます。

ただし次のような症状が出ることがあります。

  • 下痢
  • 膀胱炎症状
  • 倦怠感

副作用については

子宮頸がん放射線治療の副作用

で詳しく解説しています。


治療中の食事

治療中は食欲低下や体重減少が起こることがあります。
がん治療中の栄養管理については、専門家が解説した書籍も参考になります。

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円座クッション

治療中に座るときの負担を軽減するため、円座クッションを使うと楽になる場合があります。

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治療後のフォローアップ

治療後は

定期的な検査

が必要です。

一般的には

  • 3ヶ月ごと(最初の2年)
  • 6ヶ月ごと(その後)

などで診察を行います。


治療期間の重要性

近年の研究では

治療期間が長くなると治療成績が悪くなる

ことが知られています。

そのため

できるだけ7週間以内に治療を終える

ことが重要とされています。


信頼できる医療情報(外部リンク)

治療についてさらに詳しく知りたい方は、以下の公的情報も参考になります。

  • 国立がん研究センター がん情報サービス
  • 日本婦人科腫瘍学会
  • National Comprehensive Cancer Network ガイドライン

専門医コメント

子宮頸がんの放射線治療では、外照射と腔内照射を適切に組み合わせることが治療成功の鍵になります。

特に重要なのは、腔内照射を確実に行うことです。
外照射だけでは十分な線量を腫瘍に届けることが難しいため、腔内照射が治療成績に大きく影響します。

また、治療期間が長くなると腫瘍が再増殖する可能性があるため、できるだけ予定通りに治療を完了することが重要です。

治療中に不安なことや副作用があれば、遠慮なく主治医に相談してください。


まとめ

子宮頸がんの放射線治療は

  • 外照射(約5週間)
  • 腔内照射(3〜4回)
  • 抗がん剤併用

を組み合わせて行われます。

治療期間は

約5〜7週間

です。

副作用や生活の注意点については

の記事もぜひ参考にしてください。


FAQ(よくある質問)

Q1 治療は入院ですか?

多くの施設では外来通院で行われますが、腔内照射で短期入院が必要な場合があります。


Q2 放射線治療は痛いですか?

放射線そのものに痛みはありません。


Q3 治療中に仕事はできますか?

症状が軽ければ仕事を続ける方もいますが、体調に合わせて調整が必要です。


Q4 治療は毎日ありますか?

平日毎日(週5回)の通院が基本です。


Q5 腔内照射は痛いですか?

麻酔や鎮痛薬を使用するため、強い痛みは通常ありません。


Q6 副作用はいつ出ますか?

治療開始2〜3週間頃から出ることがあります。


Q7 治療後すぐに効果はわかりますか?

治療効果の評価は通常1〜3か月後に行います。


Q8 放射線治療だけで治りますか?

多くの進行子宮頸がんではCRTが標準治療です。


Q9 治療期間が延びると問題ですか?

はい。治療成績が低下する可能性があります。


Q10 再発した場合はどうなりますか?

手術・薬物療法・再照射などが検討されます。

 この記事の執筆者

放射線治療専門医
放射線腫瘍学を専門とし、がんの放射線治療に従事。
患者さんやご家族に向けて、放射線治療の情報を分かりやすく発信しています。

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