リモートの勉強会は有効か?

目次

1:COVID-19流行の影響
2:現地参加とリモート参加の比較
3:リモート勉強会のメリット、デメリット
4:参考文献

COVID-19流行の影響

コロナ禍では現地参加の学会や勉強会の多くがキャンセルされました。

その代わりに、オンライン参加の学会や勉強会が広く導入されるようになりました。

その傾向はコロナ禍以降も続いており、自分自身も学会参加はオンラインにすることが増えました。

もちろん現地参加によるメリットも大きいですが、現地参加に伴う移動や費用面のデメリットも存在します。

今回はオンラインの勉強会の有効性を調査した研究を紹介します。

現地参加とリモート参加の比較

この研究では、放射線治療医や物理士を対象にした勉強会において、現地参加の場合とリモート参加の場合での、知識の習得率を評価しています。

現地参加とリモート参加の比較では、まずリモート参加のほうが幅広い地域からの参加が可能でした。

リモート参加では19の国から参加していたのに対して、現地参加は4か国のみでした。

現地参加の場合はどうしても移動や滞在費用でのハードルがあり、特に国が異なればそのハードルはさらに高くなります。

多国籍での参加を想定する場合は、リモートというのは非常にメリットがあります。

若手医師については現地参加を選択する傾向にありました。

若手であれば、現地参加によって刺激を受ける部分も多いと考えられ多少のハードルがあっても良いことだと思います。

逆にある程度の経験年数があると、現地参加によって得られる刺激も薄くなってくるので、リモート参加でも良いのかなと感じます。

現地参加、リモート参加のいずれの群でも、有意に知識の習得率の向上が見られました。

リモート勉強会のメリット、デメリット

リモート参加のメリットとしては、上で挙げたように、地理的、時間的な要因があります。

遠距離の開催地であっても、費用や時間を気にせずに参加できるのは大きいと思います。

また、参加可能人数についても、現地であれば部屋の大きさや講師の人数などにより、どうしても制限が出てきますが、オンラインであれば基本的に制限無く受け入れることが可能です。

他には、リモートであれば、自分のペースで勉強が可能という点も挙げられます。

仮に、講義の最中に分からないことや調べたいことが出てきても、講義をいったん止めて調べることが可能であり、より理解が深まる可能性があります。

いっぽうでリモートの場合は直接的な交流が無いため、より専門的な内容やTIPSを直接聞いたり、習得することが難しくなります。

また個人的には、リモートの場合はどうしても集中力が持続しにくいという印象があります。

現地であれば、その場で講義に集中できますが、リモートの場合は周りに集中力をそぐ要素も多く、後でやれば良いかという気持ちにもなりやすいため、リモートの環境でいかに集中できるようになるかは重要です。

コロナの流行の影響でリモート環境は大きく整備されました。

最近はオンサイトに回帰する流れも出てきていますが、リモートの良さもあるため、どちらも良い点を生かしながら活用できれば良いと思います。

参考文献

Is Remote Learning as Effective as In-Person Learning for Contouring Education? A Prospective Comparison of Face-to-Face versus Online Delivery of the Anatomy and Radiology Contouring Bootcamp

Affiliations

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