不整脈に対する放射線治療

目次
1:不整脈に対する放射線治療
2:放射線治療における課題
3:まとめ
4:参考文献
不整脈に対する放射線治療

放射線治療は通常、がん治療に用いられますが、その他の疾患に適応される場合もあります。
良性疾患で良くあるのはバセドウ病や皮膚のケロイド治療などです。
今回は、不整脈に対する放射線治療について紹介したいと思います。
通常、不整脈の治療では薬物療法やカテーテル治療が用いられます。
ただ、薬物療法の場合には長期投与に伴う副作用が問題となりますし、カテーテル治療では、カテーテルで到達可能な部位でないと治療の適応にはなりません。
そこで、カテーテル治療では難しい領域に対する代替手段として放射線治療の可能性が検討されています。
放射線治療における課題

放射線治療であれば、カテーテル治療のような侵襲もそこまで強くありませんし、カテーテルで到達困難な部位も治療が可能です。
いっぽうで解決すべき課題もあります。
そのひとつは心臓は常に動いているということです。
治療のために心臓を止めることはできないため、拍動して動く対象に対して、正確に放射線を照射する必要があります。
おそらく、これまでの治療技術では拍動する心臓に照射をすることは困難でしたが、近年になりMRIと放射線治療装置が一緒になった、MRリニアックが開発され、心臓に照射することも不可能ではなくなってきました。
MRリニアックを使うと、放射線照射中の画像をMRIで取得することが可能です。
そうすることで、治療対象により正確に照射をすることができます。
ただ、MRリニアックはどこにでもある機械というわけではないため、この治療を実施できる施設は大学病院のような大規模病院に限られます。
また、研究も始まったばかりであり、症例の蓄積も十分ではなく、治療効果や長期的な影響についても、今後検討していく必要があります。
とは言っても、これまでの治療法では治療が難しかった症例についても、治療できる可能性があり、今後の発展に期待したいところです。
まとめ
薬剤やカテーテルで治療困難な不整脈に対して、放射線治療を行うという選択肢があります。
現時点ではデータが充分ではなく、また治療可能な施設も限られるため、今後の発展に期待したいです。
参考文献
Radiation Therapy for the Treatment of Cardiac Arrhythmias
- PMID: 35101188
- DOI: 10.1016/j.ijrobp.2021.11.002




















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