放射線治療の副作用:放射線宿酔(悪心、嘔吐、倦怠感など)

2019年3月27日

放射線宿酔については新しいページにまとめなおしました。

こちらは古い記事になります。

 

放射線治療の副作用の各論で、今回は治療中に起こる悪心、嘔吐、倦怠感といった、いわゆる放射線宿酔と呼ばれる症状についてです。

 

放射線宿酔は放射線が体に照射されることによっておこる副作用で、一般的には治療中に見られます。

治療の部位にある程度依存し、頭部や乳腺、腹部といった領域での治療で見られることが多いですが、他の部位での治療で起こることもあります。基本的には放射線が体に照射されれば起こる可能性があります。また、照射される線量が多かったり、照射範囲が広い場合には起こる可能性が高くなります。

 

この悪心や嘔吐、倦怠感といった症状は、放射線照射だけでなく、同時に使用する抗がん剤や、食事摂取不良、あるいは治療に伴う貧血などによっても起こる可能性があります。そのため、その症状が純粋に放射線治療だけで起こっているのか、あるいは他の要因も複合されて起こっているのかを見極めるのは難しいこともあります。

 

仮に放射線治療で起こっている場合には、多くは初期に症状が出現し、その後改善していくという経過が多いようですが、人によっては治療期間を通じて症状が出ているということも少なくありません。上記のように様々な要因によって起こりえる症状のため、個人差の大きい症状とも言えます。

 

基本的には一連の治療が終了すればひいていくもののため、よほど強い症状でなければ、そのまま経過をみることが多いですが、症状が強い場合には吐き気止めなどで対応します。

放射線宿酔によって特別重篤になるということは稀ですが、治療の際にはこのような症状も起こりえるというのを知っておくと良いかもしれません。

広告